Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

November 21, 2013, Munich--コリアント(Coriant)は、ポーランド最大の固定線通信プロバイダNetiaとの最新プロジェクトを発表した。
Netiaは、この地域初の400Gネットワーク導入に向けてCoriantのDWDM技術をトライアルした。400G導入は将来の帯域需要増に対応し、長期的に充実したサービスを顧客に提供するためであると両社は説明している。
市場ではハイパーグロース(hypergrowth)と呼ばれるデータ需要激増がオペレータの関心事になっており、CoriantのR&Dはこれに応えて400Gトライアルを行っている。同社の技術はNetiaのシステム容量を拡張して12TB/sとし、同時にネットワーク全体でCAPEXとOPEX削減に貢献する。この増速によりNetiaは、商用テレビを含むサービスをビジネスとコンシューマエンドユーザの両方に提供できるようになる。
トライアルはCoriantのhiT73000 DWDM技術をベースに多数の新技術で構成されている。Flexgrid ROADMは柔軟なチャネル間隔をサポートしており、特に400Gでは150GHzスーパーチャンネルをサポートする。Flexgrid 400Gは4サブキャリアをベースにしたスーパーチャネル信号となる。
今回のトライアルの目的は、10Gと隣接して400G信号を長距離伝送することにあった。信号のフィルタ幅は複数あり、標準(ITU-Tグリッド)では100GHzと50GHz、スーパーチャネルでは150GHz。400Gチャネルは、50GHzスペーシングの4つの10Gチャネルの間に直接挿入された。
トライアルシステムは、P2P接続された2つのFlexgrid ROADMノード(分散補償なし)で構成。各ノードは標準アンプ(出力信号)とプリアンプ(入力信号)を備えている。
テスト結果は、スーパーチャネルを400GHzから150GHzに変えたときに光パフォーマンスに大きな違いがないことを示している。同時にこのテストでは、隣接10G(NRZ)チャネルとFlexgrid 400Gスーパーチャネル構成が、相互干渉なく正常に動作することが明らかになった。
トライアル中のBER計測はEXFO測定器を使用。