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Ovum、2017年までの世界の通信投資分析

October 7, 2013, Vermont--Ovumによると、世界の通信業界の収益は今後数年は横ばいが続く。これは、音声サービス支出の減少をモバイルや固定ブロードバンドデータサービス支出の伸びによって埋め合わせるためである、とOvumは分析している。
最近の市場予測分析から、成長が緩慢であるので通信事業者は単に顧客ベースを増やすよりも既存顧客にメリットを提供する方法を見つけ出さなければならないというのが市場の現実である、とOvumは指摘する。
Ovumの通信技術アナリスト、Shagun Bali氏は、「今後5年は、サービスと料金のイノベーションが収益を生む戦略として重要になる。一方で、LTEの展開、ネットワークの最適化、創造的な協力関係がコスト削減の重要ポイントになる。通信事業者は新しいビジネスモデルを収益化する必要がある。顧客データ分析に投資して活用し、OTTプレイヤーへの対処を決めなければならない」と指摘している。
Ovumの予測によると、テレコIT投資は、2013-2017年の期間、CAGR 0.6%で成長して2017年には600億ドルに達する。この成長を後押しするのはパッケージ化されたソフトウエアとシステム統合。APAC、中東とアフリカ、中南米の新興市場における投資が世界のIT投資を牽引することになる。北米では、テレコIT投資は、CAGR 0.8%と緩やかな成長が見込まれ、2017年には175億ドルに達する。
「テレコIT投資全般の伸びは緩慢であるが、トレンドは社内IT投資を減らして外部ITプロジェクトの投資を増やすこと。コストをコントロールするために通信事業者はレガシーITの保守をアウトソースし、信頼のおけるパートナーに依頼する。これは、統合的な、また標準ベースのシステムやソフトウエアの導入、ビッグデータ解析プロジェクトを行うデータの専門技術の提供、これら両方を目的としている。結果として、ベンダにとって取り扱える市場全体が増える」とBali氏は指摘している。
「中程度の利益、高い資金需要、高リスク、不確定な経済成長の組み合わせにより通信事業者は、成長が続く収益の流れやカスタマーエクスペリアンスのマネージングへの投資も含めて、以前にも増して慎重にならなければならない。その結果、IT業界の商機が増すことになる。最終的には通信事業者は、イノベーションを促進するために、これまで以上にソフトウエアにフォーカスすることになる」とBali氏は分析している。

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