Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

September 27, 2013, London--将来の高速通信ネットワーク開発に向けてフラウンホーファー(Fraunhofer) HHIは、70GS/s世界最高速任意波形発生機(AWG)を発表した。
この新しいAWGで、新しい変調フォーマットの実用的なアプリケーションでのテストと解析が、コストと時間のかかる実験セットアップなしに可能になる。
このAWGは、70GS/sまでの速度で任意信号形状と信号ストリングスを生成する。このような高いサンプリング周波数は、フラウンホーファーのパートナー企業、Micram Microelectronics GmbHが開発した、現在の市場で最高帯域となる、2個の35GS/s DAC(digital to analog converter)によって可能になった。タイムインターリーブを利用することでサンプリングレートは2倍の70GS/sにすることができる。複合信号の生成には70GS/s AWGsを複数つなげた同期セットアップを使うことができる。70GS/s AWGセットアップは、従来の2chsモードでの利用も可能で、この場合は各35GS/sの独立した2つの信号を同時出力できる。70GS/s AWGを利用した成果は、データセンタやモバイル通信のための光伝送技術など、次世代通信システムやコンポーネントの開発に重要な助けとなる。
70GS/s AWGは、光通信技術、ワイヤレス技術、計測技術の開発に取り組んでいる企業や大学の開発部門が高い関心を示している。フラウンホーファーHHIが開発したAWGはすでに、この業界の世界的先進プレイヤの研究室に導入されている。