Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

September 9, 2013, Wellesley--BCCリサーチの「顕微鏡世界市場」調査によると、顕微鏡とその付属品の世界市場は2013年に40億ドル、その後CAGR 6％で成長して2018年には約54億ドルに達する。
顕微鏡は光や、電子ビームのような様々な物理的プロセスを使用して試料を画像化する。ダイレクトイメージング、電子処理もしくはこれらの組み合わせを用いる。光学顕微鏡は、1600年代に登場して以来、継続的に技術が向上しており、今日では優れた科学装置になっている。しかし、製造的な制約、光そのものの物理学により、光学顕微鏡は最小サイズに関しては限界に来ている。顕微鏡分野は、新しい要求やイメージング技術が開発されるにともない、急速な進化を続けている。光学顕微鏡は世界で販売される全ての顕微鏡で、かつては大きなシェアを占めていたが、今では少数派になっている。
電子、スキャニングプローブ、集束イオンビーム顕微鏡などの新しい顕微鏡技術が開発されて、上のような限界が克服された。今日、顕微鏡は数十億ドル市場となっているが、その真の重要性は、それによって可能になった研究分野、例えばライフサイエンス研究、マイクロエレクトロニクス、先進的材料科学などにある。顕微鏡は、ナノテクノロジー分野の拡大では特に重要視されている。顕微鏡技術の市場は、こうした業界のアプリケーションが牽引している。