Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

July 23, 2013, Singapore--ABIリサーチ(ABI Research)によると、2012年世界のブロードバンド顧客端末(CPE)機器の出荷総数は1億4490万だった。
ブロードバンドの継続的普及、既存ブロードバンドユーザのより高品質なサービスへのアップグレードにより、ブロードバンドCPE市場は成長を続ける。ABIの予測によると、2013年に出荷されるブロードバンドCPE機器(モデム、有線ルータ、ゲートウエイ)は、1億4940万ユニットに達する。
過去2年、光機器の市場シェアは増えたが、DSLやケーブルなど他のブロードバンドプラットフォームのCPE機器の出荷は近い将来に落ち込みそうにない。現在、DSLオペレータはADSLからVDSLに、ケーブルオペレータはDOCSIS3.0標準に移行しつつある。アナリストのKhin Sandi Lynn氏は、「これらの先端的技術によってDSLおよびケーブルオペレータは、価格とサービス品質で、光ブロードバンドオペレータと競争できるので、VDSLやDOCSIS3.0機器の出荷は前年比で伸びている」と分析している。
特にDOCSIS3.0 CPE出荷は、2012年に著しく伸びた。2012年に出荷されたDOCSIS3.0機器は3700万となり、ケーブルCPE出荷の67％を占めた。これは、2011年に対して65％増となる。ABIリサーチは、2013年、ケーブルCPE出荷総数の83％がDOCSIS3.0になると見ている。
ブローとバンドCPE機器メーカーの中でもZTEとフアウエイ(Huawei)が、市場シェアでNo.1、No.2となり、2012年に出荷された機器のそれぞれ14％、8％を占めた。この中国企業2社は、FTTH CPE出荷でも上位2ベンダとなっており、2012年のファイバCPE出荷(3070万)のそれぞれ40％、38％を占めた。