Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

July 17, 2013, Paris--アルカテル-ルーセント(Alcatel-Lucent)は、一本の光ファイバで大西洋横断の距離を伝送するデータ量で新たな記録を打ち立てた。
パリ近郊VillarceauxのAlcatel-Lucent Innovation Cityキャンパスで行われた実験で、ベル研の研究チームは7200km、31Tbps伝送に成功した。これは、現状の最先端の商用ケーブルの伝送容量の3倍になる。この実験は、全長でアンプ間隔を100kmとして行われた。
実験では、ベル研の200Gbpsシングルキャリアデータチャネルを活用。このような速度と距離では信号歪やノイズがデータ復調を非常に困難にする。この問題に対して、ベル研の研究チームは新たな検出技術を採用し、先進的誤り訂正コーディングとともに一連の変調、伝送、信号処理技術を活用した。
実験では、155個のレーザを使用。各レーザは異なる周波数で動作、50GHzグリッドで200Gbpsを伝送し、100Gまでの伝送となっている現状のWDMシステムのパフォーマンスを飛躍的に強化した。
実験の詳細は、日本で開催されたOECC会議のポストデッドラインペーパーで発表された。