Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

June 24, 2013, Wellingborough--IMSリサーチ「Q2 GaN LED需給」レポートによると、2013年に出荷されるGaN LEDは1000億個を上回る。
LEDは携帯電話には5個～10個、テレビには数百個含まれているので、LED消費の加速は明らかである。特にGaN LEDはLED業界の総売上の85％を占め、TVや照明が主要アプリケーションとなっている。GaN LED市場は、AlInGaPやその他のLEDを含む世界のLED市場の一部。
IHS(IMSリサーチはIHS Incの一部)リサーチの照明とLED担当主席アナリスト、Jaie Fox氏は、「AlInGaP、GaNとその他のLEDタイプを含むLED市場全体を考えると、2010年に市場規模は100億ドル、出荷数量は実際に1000億個に達した。しかし、2013年には、GaN LED市場だけで、これらの数字が達成できると予測されており、この市場セグメントがいかに大きくなったかを示している」と説明している。
GaN LED市場は過去数年で著しい成長を遂げた。2013年の市場規模はわずか4年前の規模の2倍に達すると予測されている。一方、今年の出荷数量は2009年から3倍以上に膨らんでいる。
とは言え、年ごとの成長は平坦ではない。例えば2010年、年間の売上高の伸びはLED業界の史上最大だったが、翌年は横ばいとなった。さらに2012年は15％成長、今年は再び横ばい、あるいはわずかな成長にとどまると予測されている。ただ、業界の売上高は102億ドルとなるので慰めにはなる。
2014年は、TVやタブレットとともに一般照明によって再度力強い成長が予測されているが、翌年は減速が予想されている。過去の年率2桁成長再来は困難と見られている。
GaN LED分野では、今年のGaN LED照明市場は34億ドルに達し、2016年には67億ドルに達する見込みだ。一方、技術革新によって1台のTVあたりに使用されるLEDの数が減るので、TV向けGaN LED市場は下降トレンドとなる。TV向けGaN LEDの売上高は、今後数年は、今年の21億ドルから年平均7％で縮小して行く。