Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

June 10, 2013, Shenzhen--中国の大手通信装置ベンダZTE(ZTE Corporation)は、400Gでデータ信号を5000km超伝送することに成功した。同社によると、これは光ネットワーキング業界の基準となる。
この業界初のデータ伝送は、100GHzチャネル間隔WDMシステムで達成された。データは、電気的再生なしで25のROADMノードを通過した。同社システムの通信容量は、現在業界で利用できる最も先進的なシステムの2倍となる。
ZTEは、独自の周波数アルゴリズムを用いて、長距離伝送で業界共通の課題となっている信号劣化の問題を克服した。高速信号の長距離伝送容量は、ネットワークの通信速度とサービス展開における主要な要素。このため、100Gと400G技術が世界の通信インフラストラクチャの重要要素になっている。
ZTEは、多年にわたり100G、400G/1T高速伝送ソリューションの研究に取り組んできており、同社技術はすでに様々な製品やアプリケーションに展開されている。2011年2月には、ZTEは世界で初めてシングルチャネルで11.2Tbps光信号を伝送。また、標準シングルモードファイバで1Tbps、641km伝送にも成功している。2011年7月には、ZTEは業界で初めて24Tbps WDM信号伝送を実現した。
2012年2月、ZTEとドイツテレコムはドイツで、100G/400G/1T信号のハイブリッドで、2450km伝送を成功させている。ZTEは2012年9月、同社の特許技術を利用して当時の世界記録2800km、400G伝送を電気再生無しで成功させている。
Ovumによると、1Q13世界光ネットワーク市場シェアでZTEはAlcatel-Lucentを抜いてNo.2にランクされた。また同社はアグリゲーション世界市場ではNo.1、CPO-T(コンバージドパケットオプティカルトランスポート)市場ではNo.2となっている。100Gシステムのトライアルと商用導入で件数は30を超えている。