Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

June 5, 2013, Sunnyvale/Yokneam--メラノクス(Mellanox Technologies, Ltd)は、株式非公開のアイピトロニクス(IPtronics A/S)を買収する意向であると発表した。
IPtronicsは、デジタル通信向け光インタコネクトコンポーネントを設計しており、メラノクスはサーバやストレージシステム向けにエンド・ツー・エンドインタコネクトソリューションのサプライヤ。
両社はすでに買収合意に達しており、メラノクスは現金約4570万ドルでIPtronicsを買収する。この買収条件は両社の役員会が満場一致で承認している。
買収は2013年下半期に完了する見通し。メラノクスは、この買収によって2014会計年通年の収益は1株あたり0.01～0.03ドル増えると見ている。IPtronicsの製品は、メラノクスの現在のソリューションに組み込まれる。この買収により、100Gbpsおよびそれ以上のレートで完全なエンド・ツー・エンド光インタコネクトソリューションを提供するメラノクスの能力が強化される。IPtronicsの高速送信器と受信器デバイスを利用してメラノクスは、経済的な高速ネットワーク構築、次世代光接続提供に必要な技術ポートフォリオを備えることになる。
IPtronicsは、通信市場向けに戦略的に光インタコネクトおよびアクティブ銅線インタコネクトソリューションにフォーカスしており、低消費電力のマルチチャネルVCSELドライバ、変調器ドライバ、TIAを市場に提供している。これらは既存ソリューションと比べて機能豊富、ローコストであると同社説明している。メラノクスが買収する技術は、光と電気インタフェースのギャップを橋渡しするものであり、これによってシステムメーカーは、高速インタフェースやバックプレーンに銅線ベースの接続を用いることに起因する物理的な制約を克服することができる。
メラノクスの社長/CEO、Eyal Waldman氏は、「IPtronicsの買収提案は、先のKotura買収提案の補完となるものだ。IPtronicsの並列光インタコネクトICによって、サーバとストレージインタコネクトに向けて完全なるエンド・ツー・エンドソリューションを提供するという当社の戦略を堅固にするものである」とコメントしている。