All about Photonics

Home > News > News Details

News Details ニュース詳細

KTH、DVDスキャナをHIVテストに利用

May 29, 2013, Stockholm--スウェーデン王立工科大学(KTH Royal Institute of Technology)の上級講師、Aman Russom氏は、同氏の研究チームが市販のDVDドライブをレーザ走査顕微鏡に転用したと発表した。この顕微鏡は、血液を分析し、1μmの分解能で細胞を画像化する。このブレイクスルー技術により、開発途上国のヘルスケアで使える安価で使いやすい診断器具が実現可能になる。
Russom氏によると、通常のDVDプレイヤで、DNA、RNA、タンパク質、細胞全体までも分析できる安価なツールが開発された。この「Lab-on-DVD」技術は、わずか数分でHIVテストを行うことでできる、と同氏は説明している。
概念実証デモンストレーションでは、研究グループは細胞種類CD4+を血液から採り、DVDリーダー技術、DVD LSMを使用してそれを可視化した。フローサイトメトリを使ってこのような細胞を数え上げる方法が、HIVテストでは今は標準的であるが、それは先進国に限られる方法だ。、Russom氏は、「DVDベースの技術は魅力的なオプションを提供するものである」、と語っている。
フローサイトメトリ装置は、維持費を別にして30000ドルであるが、量産Lab-on-DVD装置は200ドル以下で入手可能。大型で技術的に複雑なフローサイトメトリ装置と異なり、Lab-on-DVDは可搬であり、操作に必要なトレーニングも遙かに少ない。
「ローコスト化によって、この技術は、患者に近い臨床現場での診断、分析ツールに適している。また、迅速な分析ができるので、患者は帰宅して分析結果を待つ必要がない。初診で、分析結果を知ることができる」とRussom氏は説明している。
(詳細は、 www.kth.se)


製品一覧へ

関連記事

powered by weblio





辞書サイトweblioでLaser Focus World JAPANの記事の用語が検索できます。

TOPへ戻る

Copyright© 2011-2013 e.x.press Co., Ltd. All rights reserved.