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パナソニック、UV半導体レーザと蛍光体を用いた高輝度白色光源を開発

May 28, 2013, 大阪--パナソニック株式会社オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、1万ルーメン級の高光束を出力する半導体白色光源を開発した。この開発の技術は、データプロジェクタや車両用前照灯などの分野で、高輝度化・小型化・デザインの多様化に貢献する。
同開発では、発光源に用いる近紫外半導体レーザの高効率・低損失設計、およびモジュール化によって光出力の向上を図った。また、強いレーザ光を照射しても輝度飽和しない蛍光体材料を開発し、白色光としての高光束を実現。LEDに比べて発光部が小さく出射光の直進性に優れたレーザの採用でコンパクトな光学構成が可能となり、セットの高輝度化と小型化の両立に寄与します。本技術は、投射照明市場における光源の半導体化をますます加速する。

新技術特長
・発光源の近紫外レーザを従来比10倍に高出力化することで業界最高の光出力60ワットを達成。レーザモジュールを小型化し、機器デザインの自由度を拡大
・新規開発の蛍光体を採用することで青色発光出力を40%向上し、赤・緑・青の蛍光体による1万ルーメン級の高光束白色光源の実現に寄与
・1種類のレーザ光から赤・緑・青の光を生成することにより光学系を簡素化でき、レーザ光が直接スクリーンへ投射されることを抑制

この開発によって実現した技術
・近紫外レーザの光導波路ワイド化と光損失抑制を最適化した高出力・低損失レーザ設計技術
・発光原子の濃度制御に適した結晶構造を持つSMS蛍光体をベースに、輝度飽和を抑制した蛍光体材料技術
・蛍光体回転ホイールで近紫外レーザ光を吸収し、赤・緑・青の蛍光光に変換する波長変換技術

従来のレーザ白色光源では、青色光等の可視光半導体レーザを多数使用する必要があり、小型化と高輝度化の両立が困難だった。また一部のレーザ光は蛍光体を通さずにそのまま投射されていた。また、従来の蛍光体はレーザを集光すると輝度飽和が顕著となるため、大光量の光源に利用するには適していなかった。
(詳細は、 www.panasonic.co.jp)


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