Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

May 23, 2013, Berlin--u2tフォトニクス(u2t Photonics AG)は、3dB帯域70GHzを実現した世界最速のバランストフォトディテクタを発表した。
このデバイスは、400Gbps、１Tbpsコヒレントディテクションベース光伝送を用いる次世代ネットワーク向けのシステムをサポートする。
BPDV3120Rは、u2tの製品ポートフォリオ、超高速フォトディテクタとレシーバを補完するものとなる。モノリシックバランストフォトディテクタチップとオンチップバイアスで構成される光フロントエンドは、システム環境でのテストに成功しており、光変調アナライザなどのT&M装置に採用され、次世代コヒレントネットワークコンポーネントやモジュールのテストに使用される。
同軸シングルエンド出力は、64Gbaudまでの偏波ダイバーシティx-QAM信号を検出でき、極めて信頼度の高い同相阻止比、直線性、光入力パワーを特徴としている。このため、デバイスは、データレート400Gbpsおよびそれ以上の次世代長距離伝送システムに使用することができる。同時にBPDV3120Rは、T&Mアプリケーションおよび高いボーレートのR&D作業にも申し分なく適している。
「現在、100Gコヒレントシステムの導入が拡大しつつあるが、モバイルネットワークや固定網で爆発的に増え続けるデータトラフィックをサポートするために今後数年で400Gbpsあるいは1Tbpsシステムが見通せるようになっている。当社の70GHzバランストフォトディテクタは、システムプロバイダが波長あたり400Gbpsを超えるシステムの構築と導入を可能にする重要ビルディングブロックの1つである」とu2tのCEO、Andreas Umbach氏はコメントしている。
BPDV3120Rのサンプル出荷は2013年3月に始まり、生産開始は6月の予定。