Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

May 20, 2013, Munich--ドイツ機械工業連盟(VDMA)は、フォトニクス業界レポート(Photonics Industry Report) 2013を発表した。それによると、グローバル市場規模は2020年に6150億ユーロ(約7910億ドル)に達する。同レポートは、フォトニクスを10のサブセグメントに分けており、2005-2011年までの詳細な調査、2020年までの成長予測が含まれている。
フォトニクス産業は年率6.5％で成長し、2010-2011年に経済危機前2008年の水準を回復した。2011年のグローバル市場規模は約3500億ユーロ(約4500億ドル)。2005年は、約2280億ドルだった。
ドイツ国内のフォトニクス産業は、2005年で170億ユーロ、2011年に約270億ユーロに達した。これは、ドイツのフォトニクス産業が世界平均よりもわずかに高い成長、7％を達成したことを意味する。この成長に貢献したのは力強い輸出で、ドイツのGDPやドイツの産業生産の伸びよりも遙かに高い。
世界のフォトニクス市場は成長を続けて、大幅に雇用を増やしていくと同レポートは予測している。
地域、国毎に見たフォトニクス生産データによると、市場が中国にシフトしていることが分かる。中国の市場シェアは21％で、世界の市場リーダーである日本に匹敵するレベル。
2005年以来、コアエリアでは北米と日本の世界市場シェアは大きく落ち込んだ。ヨーロッパは、約18％の市場シェアで北米(約12％)を追い越した。

・製造技術分野では、ヨーロッパのフォトニクス産業は世界市場の約55％を占め、レーザ材料加工とリソグラフィ装置の両方で世界のトップに立っている。
・光コンポーネントとシステム分野では、ヨーロッパの市場シェアは40％で、その半分はドイツが占める。
・イメージプロセスおよび計測技術では、ヨーロッパの市場シェアは約35％で、そのうち約55％をドイツが占める。
・医療技術とライフサイエンス分野では、ヨーロッパの市場シェアは約30％、そのうちの55％はドイツが占める。
(詳細は、 www.vdma.org)