Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 24, 2013, Boulder--ナビガント・リサーチ(Navigant Research)によると、LED技術の登場は商用照明業界のあらゆる部分に影響を与えつつある｡
価格低下と品質の向上がLED採用促進の原動力となっており、この技術だけで、ほぼ全ての品質と効率において他の全ての技術を凌駕すると見られている｡同社の調査では、LEDランプの世界規模での出荷数量は2013年に6800万個、これが2021年には12億8000万個に達する見込みだ｡他の全ての照明技術にとって、この市場は同期間に縮小することになる。
同社アナリスト、Jesse Foote氏は、「LED照明はすでに大量に商用市場に入り始めており、この10年の残りの期間で急増する」と見ている｡「冷凍保存のような特殊アプリケーションではLEDの採用がすでに拡大しているが、現在効率のよい蛍光管が使われているような分野はLED価格が一段と下がるまで待たなければならない。既存企業とスタートアップはLED照明の台頭の恩恵を受けられるポジションを巡って競っており、業界は急激な成長期間に入っている」。
調査レポートによると、LED照明の出荷は、2021年までCAGR 44.3%で伸びて行くが、業界がランプの長寿命化に向かっているので、照明販売の全体的な下降を相殺するには十分ではない。この先数年で、ランプと照明器具の売り上げは両方とも伸びて行くが、2017年には売り上げの下降が始まり、これは不可避であるとレポートは分析している｡
また、同社は別のレポートで「LEDサプライチェーンに関わるベンダ総数は、この10年の残りの期間に減少する」として、「大手照明企業の間で垂直統合の傾向が強まっており、この分野の統合は続いていく」と予測している｡