Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 24, 2013, Shenzhen--ファーウェイ(Huawei)は、業界最大のスプリットレシオ1: 64を実現した組み込みOTDR(eOTDR)プロトタイプを開発した。
ライブネットワークのエミュレーションテストでは、このプロトタイプが5m以内のの障害箇所を正確に検出できることが示された｡これは、eOTDR技術がFTTH PONで実用可能であることを意味している｡
光時間領域反射測定法(OTDR)は、ファイバ内の散乱光を利用して計測するが、主にファイバテストやファイバのトラブルシューティングに使用されている｡これまで、FTTH PONの保守やトラブルシューティングは、外部のOTDR装置で行われている｡このアプローチは、光分配ネットワーク(ODN)でのファイバ接続の変更が必要であり、コストもかかり、作業も複雑になる｡FTTxが急拡大し、ファイバが飛躍的に増えているので、保守コスト削減の必要性が常に求められている｡
ファーウェイの新しいeOTDRプロトタイプは、OTDR機能をOLT PON光モジュールに組み込み、ユーザデータと同じ波長で動作させることによってファイバ保守を経済的にすることができる。OTDR組み込み光モジュールは、通常の光モジュールと同一サイズであり、FTTxに導入して簡単にトラブルシューティングに使える｡このアプローチは、ファイバ接続の変更、ONTの最適化などエンジニアリングの再構築が不要であり、またトラブルシューティング中にサービス中断もない。このアプローチを効果的に利用することにより、ファイバのトラブルシューティングの効率が改善されコストも下げられるので、eOTDRの市場性は有望であるとファーウェイは説明している｡