Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 23, 2013, San Diego--テレジオグラフィ(TeleGeography)の調査によると、2012年の国際帯域需要は39%増、2007-2012年の間にCAGR 53%で伸びた｡
国際帯域需要は、世界の主要海底ケーブル全5ルートで堅調であるが、特にアジア、アフリカ、中東、ラテンアメリカなどの新興市場の主要ルートで急成長している｡一方、これまで世界の最大容量ルートであった大西洋横断ルートの帯域需要は、2007-2012年の年間成長率は健全な36%成長だった。これに対して、米国とラテンアメリカ間の帯域需要は同期間に年率70%で成長し、エジプト経由のヨーロッパとアジア間の容量需要は年率87%で伸びた｡
通信事業者は、ケーブル新設と既存システムのアップグレードによって伸び続ける帯域需要に対処しており、2007-2012年の間に新たに54Tbpsの容量増となっている。キャリアの新設容量は国際帯域需要の変化するパタンを反映している｡1997-2002年では、大西洋に新設された容量が、太平洋横断、米国-ラテンアメリカ、アジア域内、ヨーロッパ-アジアを合わせた容量よりも大きかった｡同様にして、2002-2007年では、全新設容量の約半分が大西洋ルートに集中していた｡しかし、過去5年、新設された容量は極めてバランスがとれており、世界の主要ルートそれぞれが10~12Tbpsの容量増となっている。
「発展市場のルートの現用総容量は成熟市場間のルートと比べてまだ小さいが、新興市場ルートの需要の成長率は遙かに高い。通信事業者は帯域需要に見合うように海底ケーブルのアップグレードを行うので、新設容量は世界中に分散的に導入されることになる」とテレジオグラフィのアナリスト、Paul Brodsky氏は分析している｡