Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 16, 2013, Tokyo--フラウンホーファーHHIは、天井のLED可視光を用いた高速インターネット通信をFOE2013で紹介した｡
LEDでデータ通信を行う新しいコンポーネントの開発は、実験室レベルで3Gbpsまでのリアルタイムデータ通信ができるようになっている。HHIが開発した技術により、標準的な市販のLED室内照明を用いてデータ伝送が可能になった｡800Mbpsまでのデータレートは、実験室条件でこの光WLANにより達成されていたが、完全なリアルタイムシステムの展示会での紹介は500Mbpsまでだった。新開発の特許コンポーネントは、単一の光周波数で、実験室レベルでは1Gbpsを超える伝送を達成｡市販のLEDは、主に3色、3つの光周波数を使用しているので、3Gbpsまでのデータレートが可能になる｡
これまでLEDは、30MHz付近の帯域でしか使用できなかったが、この新しいコンポーネントにより180MHzまでの高い周波数が利用可能になった｡使用できる周波数帯を高くすることで、データのスループットレートを大幅に伸ばすことができる。コンポーネントをモジュール化することで、Car-to-X通信のような技術開発でカスタマイズが可能｡可視光通信は、幅広い用途がほかにもある｡安全性が最重要視される病院の手術室から、展示会会場、工場の作業場など無線通信が問題となるようなところに用途がある。この新しい開発は、光高速WLANへの大きな一歩となる、とHHIは説明している。