Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 11, 2013, Campbell--Infonetics Researchは、4Q12から年末までの「STBと有料TV加入者」調査を発表した。同調査では、IP、ケーブル、サテライト、ハイブリッドSTB、OTTメディアサーバの市場シェアと予測を報告している。

調査の要点
・世界のSTB市場規模は、IP、サテライト、DTT STBを含めて4Q12は前期比3％成長で46億ドルだった。
・OTT(over-the-top)メディアサーバの販売は2012年に25％成長だったが、成長の大部分はApple TVによるものだった。
・Ciscoはモトローラ(Motorola)とペイス(Pace)を押しのけ、売上を28％伸ばして2012年通年の全STBベンダのトップとなった。
・モトローラのSTB販売は2012年に2桁減。これは、北米市場の新規参入者、特にペイスとサムスンの参入の影響によるものである。
・Infonetics Researchは、長期STB予測を上方修正した。これは、ベンダが出荷ガイダンスを更新したこと、ケーブルとサテライトビデオゲートウエイおよびメディアプレイヤ予測の追加による。Infonetics Researchは、世界のSTB市場を2017年には260億ドルと予測している。

Infonetics Researchの家電およびモバイルブロードバンド担当ディレクティングアナリスト、Julien Blin氏は、「一般的な見方に反して、STB市場は活発であり、好調である。STB売上は2012年に約10％成長となり、1年前から大きく立ち直った。また、中国、インド、ラテンアメリカのオペレータがデジタルサービスを始めたので、しばらくは健全な状態が続く」と見ている。
「北米、ヨーロッパのケーブルおよびサテライトプロバイダがデジタルSTBから移行しているので、ビデオゲートウエイやメディアプレイヤは実際に突出していて、今後も伸びていく。ビデオゲートウエイは2012年はケーブルとサテライトのSTB総出荷のわずか1％を占めるだけだったが、2017年には16％を占めるようになる。また、メディアプレイヤの出荷は少なくともその時までは毎年2桁、3桁の力強い成長が見込まれる」(Blin氏)。