Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 10, 2013, Lyon--Yole Developpement、Tematys, EPICは提携を発表し、同時に新しい市場分析「ライフサイエンス&ヘルスケアアプリケーションにフォーカスしたバイオフォトニクス市場」を発表した。
Yole Developpementのアナリスト、Benjamin Roussel氏は、「バイオフォトニクス製品はますます耐久性が高くなり経済的になった。その結果、ライフサイエンスやヘルスケアアプリケーションから農業食品や環境コントロール、モニタリングへの移行が促進されている」と分析している。同氏によると、今日のバイオフォトニクスは数100万台の市場を狙う経済性の高い機器の一部を形成し、新規参入者に門戸を開く可能性がある。
バイオフォトニクス市場は、2012年に230億ドルだったが、2017年には360億ドルに成長すると予測されいる。イメージングやセンシング法に新たな力強い成長機会が見られるからだ。かつてはライフサイエンスやヘルスケア用途でハイエンド卓上機器が年間数100台、数1000台に限られていたが、今日のバイオフォトニクスは数100万市場を狙うことができる。
調査レポートは、2011-2017年の広範なデータを提供している。バイオフォトニクス市場、バイオフォトニクスシステム市場からバイオフォトニクスコンポーネント、モジュール市場までの全てを様々なレベルでデータを提供する。
過去20年に渡りヨーロッパは年金生活者の増加、流行病の再発、経済問題に関連した維持できない不安定なヘルスケアシステムに直面してきた。今日、ヘルスケアは治療重視のシステムから診断重視のシステムに移行しつつある。最終目標はコンパニオン診断であるが、これは期待されてはいるが、まだ先の話である。
食品分野は、より安全で健康な食品に対する需要の高まりに直面している。これは動物間流行病や食品関連の病気、また維持できる農業および漁業生産に対する危惧が増しているためである。これらの問題は全て共通して、生きた組織、その一部(組織、臓器、細胞、タンパク質、DNAなど)をリアルタイムで観察する強いニーズを生み出している。「したがって、品質やプロセスコントロール技術の開発、生産システム全体に適した短時間の微生物法を開発することが極めて重要である」とTematysの創始者、Jacques Cochard氏は指摘している。
こうした市場機会が原動力となって、過去10年で多くの科学分野が実験室に導入された。ラマンイメージングやセンシング、光音響トモグラフィと顕微鏡、テラヘルツイメージングなど。こうした分野は、光源、ディテクタ、ファイバ開発などへの膨大な通信投資の恩恵を受けている(ハンドヘルド分光計、サイトメトリや顕微鏡チップ、皮膚科治療用ハイパワーファイバレーザ、光音響イメージング、蛍光ベースのテストの感度向上など)。
(詳細は、 www.yole.fr)