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住友電工、光ファイバの低損失世界記録更新

March 29, 2013, 東京--住友電気工業(住友電工)は、光ファイバの低損失化技術開発により、世界記録を更新する伝送損失0.149dB/km(波長1550nm)を達成した。またこの技術により、量産品の伝送損失典型値を0.16dB/kmから0.154dB/kmに改善した「Z-PLUS Fiber ULL」と、さらにその実効コア断面積を拡大した「Z-PLUS Fiber 130 ULL」の出荷を開始する。
住友電工は、これまでにも世界に先駆けて、「Z Fiber」、「Z-PLUS Fiber」などの低損失純石英コア光ファイバを開発し、多くの海底光通信網に採用されている。今回、20年以上の実績を有する純石英コア光ファイバの量産技術と、新たに開発した低損失化技術を組み合わせることで、世界記録となる0.149dB/km(波長1550nm)の光ファイバの開発に成功した。これにより、同社の持つ世界記録を11年ぶりに更新した。
この技術により、現行の「Z-PLUS Fiber」の伝送損失典型値0.16dB/kmを0.154dB/kmまで改善した「Z-PLUS Fiber ULL」と、さらにその実効コア断面積を標準的な光ファイバ対比約1.6倍にまで拡大して高光入力に対応させた「Z-PLUS Fiber 130 ULL」の2つの新製品を2013年4月から出荷を開始する。
「Z-PLUS Fiber ULL」と「Z-PLUS Fiber 130 ULL」は、急速に普及が進む高速大容量デジタルコヒーレント通信技術に最適な光ファイバであり、特に海底光ケーブルシステムでは伝送容量の増大、伝送距離の延長だけではなく、高価な光増幅中継器の台数削減によるシステム総コスト削減にも貢献するものと期待される。

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