Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

March 18, 2013, Anaheim--ネオフォトニクス(NeoPhotonics Corporation)は、新しい100G可変パワー・イントラダインコヒレントレシーバ(VICR)を発表した。
光集積回路(PIC)ベースのVICR(Variable Power Intradyne Coherent Receiver)は、信号パスに可変光減衰器(VOA)を集積しており、ダイナミックレンジ向上、信号チャネルおよび多数の同時信号のOSNR改善を目的に設計されている。これらの機能によってサービスプロバイダは、カラーレスコヒレントネットワークにおけるネットワーク容量のマネージメントを改善できる。ネオフォトニクスは現在、VICRのサンプル出荷を行っており、市販開始は2013年下半期に予定している。
コアネットワークは急速に高効率の「カラーレス」運用に移行しつつあり、この場合ROADMのAdd/Dropポートは固定波長チャネルに限定されることはない。代わってチューナブルトランスミッタが任意の挿入ポートに任意の波長を接続し、ROADMは任意の波長を任意のドロップポートレシーバにルーティングすることができる。カラーレス運用によって100Gbps DWDM用コヒレントトランスポートネットワークの高価なラインカードやトランスポンダの効率が向上する。
コヒレント光通信システムでは、カラーレスチャネルドロップ運用は、局発光(LOレーザ)とVICRを利用することで受信チャネルを選択し、光フィルタを不要としている。VICRはLOレーザと一致する信号チャネルを検出するが、他の全てのチャネルはデバイスの帯域外となる。カラーレスアプリケーションでは、残りのチャネルはフィルタで除去しないので、VICRへの入力信号パワーは存在する他チャネルの数に応じて大きく変動し、レシーバでは信号チャネルよりも100倍までハイパワーになる。VICRは、PICベースのVOAを集積しており、これによって入力信号の制御と安定性を確保している。カラーレスシステムでも、従来の光フィルタ型システムでも、VOAはシステムが適切な動作ポイントを選んでOSNRを強化し、PDLなどの障害効果を抑制できるようにする。