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Eawag、レーザで飲料水の微生物を検出

February 1, 2013, Dübendorf―--レーザベースのフローサイトメトリ(FCM)が、飲料水の微生物細胞の定量評価に正式に使用できるようになった。
Eawag(スイス連邦水科学技術研究所)が開発した新しい分析法がスイス衛生局(FOPH)のスイス食品規定書に組み込まれている。
寒天プレートで細菌コロニーを培養する従来の方法に比べて、FCMから得られる結果は遙かに実際的である。その結果によると、品質の優れた飲料水でさえ、従来の方法に比べて、100~10000倍の生きた細胞が含まれていることが明らかになっている。
100年以上にわたり、飲料水の微生物学的安全性評価に用いられている方法は本質的に変わっていない。水中のバクテリアは固形栄養媒質で培養し、形成されたコロニーをカウントする。腸内細菌エシェリキア(大腸菌)やエンテロコッカス(腸球菌)が糞便汚染の指標になっている。同時に従属栄養細菌数(HPC:heterotrophic plate count)は、一般微生物品質基準となる。この方法では、20~45℃で培養できるすべての微生物をカウントする。グローバル標準によると、形成されたコロニーの数は300/mLを超えてはならない。
培養をベースにした方法には大きな欠点が2つある。1つは、時間がかかること。HPCの場合で、結果が得られるのは3~10日後になる。また、サンプルに実際に存在する生きた細胞のほんの一部しかカウントしていない。これは、特定の条件下で培養できてコロニーを形成するバクテリアしか検出しない方法だからである。一般に、全体の0.01~1%となる。したがって、スイス食品衛生令(HyV)300コロニー形成-ユニット/mL(CFU/mL)制限は、実際に存在する微生物数をかなり低く見積もった数字をベースにしていることになる。
2012年12月、FOPHは、no.333「フローサイトメトリを使用して淡水の細胞のカウントと核酸容量比を定める」を推奨テスト法としてスイス食品規定書に入れた。HPCの代わりに、FCMが水サンプル内のトータルセルカウントに使われている。時間は数分内。カウントは、水に含まれる微生物の実際的な指標、少なくとも間接的な指標となっており、これから汚染についての結論が引き出せる。また、同じ方法でセル(細胞)の大小比率も決まる(つまり、核酸容量の大小)。専門家は、これを飲料水の「フィンガープリント」と見ている。この値の突然の変化は、例えば水ネットワークの障害、あるいは水処理施設の事故を示すことにもなる。
(詳細は、www.eawag.ch)

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