Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

January 29, 2013, Paris--アルカテル-ルーセント(Alcatel-Lucent)は、9600km太平洋横断デジタル海底ケーブルシステムを最先端のコヒレント技術によりアップグレードを行う。
同ケーブルは、大手キャリア5社が所有しており、日本東岸とカリフォルニアを直接接続する。アップグレードによりマルチテラビット容量となる見込みで、スマートフォン、タブレット、ビデオアプリケーション、企業のクラウドシフトによるデータトラフィック増に対応していく。アップグレードの第一期は、システム容量を1Tbpsとする。
テレジオグラフィ(TeleGeography)の最新調査によると、太平洋横断のトラフィック量は、2018年までCAGR 36％で成長する。このケーブルシステムの当初の最大設計容量はファイバペアあたり960Gb/sであるが、アップグレードでAlcatel-Lucentの最先端コヒレント技術を用いることで最大伝送容量はファイバペアあたり4Tbpsとなる。これは大きなスポーツイベントを約50万HDTVチャネル同時放送することに相当する容量。
Alcatel-Lucentのソリューションは、100Gb/sへ拡張可能なコヒレント40Gb/s技術を用いる1620 Light Manager海底端局をベースにしており、マネージメントはAlcatel-Lucent 1350光マネージメントシステムで行う。