Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

December 26, 2012, San Jose--ウルトラテック(Ultratech, Inc)は、ケンブリッジナノテック(Cambridge Nanotech, Inc)の資産を買収した。ウルトラテックは、半導体デバイス、HB-LED製造で用いられるリソグラフィやレーザ加工システムの供給メーカー。ケンブリッジは原子層成長法(ALD)ソリューションの大手で、インストールベースは世界中に数百。買収条件は非公表。この買収によりウルトラテックは、ALD技術でナノテクノロジー拡張、関連のIPポートフォリオを拡張し、新たにエレクトロニクスレイヤ向けのソリューションを提供するとともに、バイオメディカルやエネルギー等、新市場への参入を目指している。
ナノサイエンスへの関心が高まっているので、ALDは高精度ナノメートルサイズ薄膜成長の重要技術として登場してきた。ALDの典型的なアプリケーションは、多様な形状の、高精度ナノメートルサイズ、ピンホールフリー、共形薄膜の製造。結果として、この技術には、量産環境、特にMEMS、生物医学分野の埋込デバイス、エネルギー分野の電池および燃料電池で高い需要が期待できる。ALDは有効な技術であり、他の既存技術に対して大きなアドバンテージがあるコーティングや材料的特徴を実現可能となる。
ウルトラテックの会長/CEO、Arthur W. Zafiropoulo氏は、今後の計画について、「ケンブリッジナノテックから得たIPをウルトラテックに導入し、当社のナノテクノロジー製品グループにALDシステムを加える。当社のIPを増やし、ナノテクノロジーポートフォリオを新しいレベルに高めることにより、既存市場と新規市場において新たな収益の流れが生まれると考えている。今回の買収は、当社の長期的短期的成長見通しを強化するものである」とコメントしている。