Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

November 19, 2012, London--Frost & Sullivanの調査「世界のLED照明市場(2012アップデート)」によると、2011年の市場規模は35億7350万ドルだったが、2018年には232億4270万ドルに達する見込みだ。
屋内照明アプリケーションの普及が進んでいないことが、これまではLED市場の問題点だったが、技術の進歩と法的支援が、最大照明アプリケーション分野である屋内へのLED技術導入を後押しする。
「LED照明市場は、白熱電球や他の非効率な照明技術を段階的に廃止しする法によって後押しされている。これはLED照明の競争を効果的に制限することになり、LED価格の下落がLED需要を一段と押し上げ、LEDは複数の照明アプリケーションに広がっていくことになる」とFrost & Sullivanのアナリスト、Hammam Ahmed氏は見ている。
EUは、白熱電球の製造・販売の廃止と禁止を支持する法で先頭を切った。その法の実施は多段階であるが、すでに需要サイドに影響が出始めている。
同様の政策が、米国、スイス、カナダ、オーストラリアなどで決まっていたり、実施に移されたりしている。アジアでは、日本、中国、台湾、韓国もそうした法を採用しつつある。これらの国々の中には、消費者やメーカーに奨励金を出すところもある。
一般照明でLEDの普及を制限する主因となっているのは価格と技術であるが、価格下落は急激であり、続いているので10年もすればLEDの価格は他の照明技術と同等になるものと見られている。
とは言え、価格が下落しても、メーカーにとっては金額に見合う価値でなければならない。このことは、ルーメン/ドル比率の改善が必要であることを示している。
「この観点でのR&Dはメーカーにとっては最優先事項であり、この課題を解決するために輝度、デザイン、コンポーネントの品質改善が行われてきた。ただ、このような製品の進化を消費者がどのように受け止めるかという問題が残っている」とHammam氏は指摘する。
さらに同氏は「メーカーは、価格圧力にも対処する必要がある。価格競争力のある東アジアの参入者は品質問題にも対処して市場を北米やヨーロッパに拡大する必要がある。一方、市場リーダーは高品質の製品を提供し、製造コスト削減の追求も必要だ」とコメントしている。