Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

November 19,2012, Boulder--商用ビル向けLED照明のコスト下落により、照明コントロール業界で様々な変化が起きている。価格下落は、多くの既存商用ビルの照明プロジェクト再検討の引き金となっている。
LEDは特に、デジタル制御に適しているので、ビルオーナーの多くは照明インテリジェンスの追加導入を決断することになる。インテリジェンスには、フォトセンサ、調光バラスト(安定器)、調光コントロール、コントロールをビル管理システムと結びつけるのに必要な通信やインタフェースが含まれる。
最近のパイクリサーチ(Pike Research)の調査によると、LEDランプの採用は新しいワイヤレス技術とともに、インテリジェント照明コントロール市場での成長加速に寄与している。インテリジェント照明コントロールの世界市場は、2012年で15億ドル、これは2020年には43億ドル超となる見込みだ。
シニアリサーチアナリスト、EricBloom氏は、「ビル全体の照明管理システムは、過去数年で急激に発展してきており、ビル管理者にとっては情報が増え、コントロールが改善できるツールとなっている。販売急増によってコントロールベンダはLED組込可能な製品を開発し、市場から取り残されないようにしようとしている」と分析している。
中央制御照明システムが増えてきているが、競争は分散インテリジェンス照明システムの方向に向かっている。エレクトロニクスの価格下落で、照明フィクスチャに直接組み込めるセンサや制御インテリジェンスが増えている。部屋のフィクスチャは、相互にワイヤレス通信するので、装置、配線、コストを最小化する部屋レベルのインテリジェンスが可能になっている。今後このようなシステムが増えていくが、主流はまだ中央制御の拡大であると見られている。その理由について、調査レポートは、価格下落、ビルのオーナーや管理者が潜在的な利点を理解していることを挙げている。