Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

October 19, 2012, Veldhoven/San Diego--ASML(ASML Holding NV)とCymer(Cymer, Inc)は、ASMLがCymerの発行済み株式を現金と株式交換により、19億5000万ユーロで買収することで最終合意したと発表した。ASMLは、半導体業界向けリソグラフィシステム供給メーカー、Cymerはリソグラフィ向け光源のサプライヤ。
Cymer買収の狙いは、EUV(極紫外)半導体リソグラフィ技術開発促進にある。EUVは、半導体業界の次世代製造技術移行にとって不可欠であり、次世代への移行によりムーアの法則に沿って、コストを下げ、エネルギー効率を高めた、より高機能のマイクロチップ製造が可能になる。
ASMLとCymerは、ここ1年密接に協力してきており、今回の買収はEUV技術開発に向けた自然な進展と言える。EUV光源におけるCymerの専門技術とASMLのリソグラフィ設計における専門技術を統合することで、極めて複雑なこの技術の市場投入を加速し、リスクを軽減することができる。
今回の取引は両社の役員会が満場一致で承認しており、買収金額はCymerの30日出来高加重平均価格(VWAP)に対して61％のプレミアム、90日VWAPに対して52％のプレミアムとなる。ASMLのVWAPは、2012年10月16日までの同期間を用いている。
この取引は2013年第1四半期に完了する。