Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

October 9, 2012, Albuquerque--ボーイング(Boeing)は、米国陸軍宇宙ミサイル防衛コマンド(SMDC)との継続契約にしたがい、トラック搭載指向性エネルギーシステムの開発を継続する。同システムは、ロケット、ミサイル、迫撃砲、無人機攻撃に反撃する能力を改善する。
高エネルギーレーザ可動実証機(HEL MD)フェーズⅡハイパワー検証継続契約にしたがいボーイングは、HEL MDシステムに10kW固体レーザを組み込む。これよりもさらに強力なレーザを搭載するオプションもあり、今後の高出力レーザ組込リスク低減にもつながる。
ボーイング指向性エネルギーシステム担当VP/計画担当ディレクタ、Mike Rinn氏は、「ボーイングのHEL MDプログラムは、最高レベルの固体レーザ技術を適用し、将来にわたり米国陸軍がロケット、ミサイル、迫撃砲、無人機攻撃から光速で防衛する能力を高めるものだ。ハイパワー検証は、この画期的な指向性エネルギーシステムにとって重要な前進となる」とコメントしている。
HEL MDは、米国陸軍とボーイングとの共同開発。この継続契約は、今後3年間、開発と検証をサポートする。開発チームは、同期間中にハイパワー固体レーザを用いてHEL MDシステムのフィールドテストを行う。これらのテストにより、脅威となる標的を捉え、追跡し、損傷を与え、撃破する能力を実証する。