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OLEDで TVの普及制限要因は価格とスクリーンサイズ

August 3, 2012, Scottsdale--ABIリサーチ(ABI Research)によると、OLED TVは、少なくとも2013年まではフラットパネルTV販売の1%にとどかない。2017年には台数ベースで9%となる見込だ。
一方、LED/LCD TVは、2011年の市場シェア35%から2017年には75%に拡大する。2012年、サムスンとLGが販売するOLED TVは、60インチ以下のサイズで5000ドル超(~10000ドル)。ソニーとパナソニックは、提携して2013年に、これよりも大型のOLED TVをリリースする、としている。このレベルの価格では、消費者はサイズか画層品質かの選択を迫られる。同等サイズのLED TVは数千ドル安い。また、この価格ならシャープの新しい90インチLED TV(80インチLED TVなら価格は4000ドル程度)がある。
ABIリサーチのSam Rosen氏は、「米国での調査では、ほとんどの消費者が価格とスクリーンサイズを重視していることが分かっている。ディスプレイ技術は極めて重要であるとされているが、OLED TVの価格は、少なくとも2013年までは普及を困難にしている」と指摘している。
過去にソニーが遙かにサイズの小さな製品を出しているので2012年の一群のOLED TVは最初ではないが、今回も価格とスクリーンサイズはOLED TV市場拡大を困難にしている。
シニアアナリスト、Michael Inouye氏は、「画像品質はOLEDスクリーンの強みとされているが、消費者行動からは、言われているほどにこの点に価値があるとは評価されていないことが分かる。コントラスト比が高くなり、明るくて刺激的な色は一時的には評価できるとしても、スクリーンサイズや価格には負け続けることになる。そうした消費者は、ストリーミングビデオを十分に楽しんでおり、BluRay映像はよいが、まだDVDも楽しみたいと考えるからだ」と分析している。
(詳細は、www.abiresearch.com)

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