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テネシー大学が癌治療用レーザを開発

July 30, 2012, Tullahoma--テネシー大学宇宙研究所レーザアプリケーションの研究チームが癌性腫瘍を「探して破壊する」(seek and destroy)する技術を開発した。研究チームはレーザパワーを利用して癌性腫瘍を見つけ出し、マップを作り、非侵襲的に破壊する。
これは、物理学助教授、Christian Parigger、機械・航空・バイオメディカル助教授、Jacqueline JohnsonとSplinter ConsultantsのRobert Splinterによる研究成果。この技術はフェムト秒レーザを利用する。このスピードによりレーザは特定の部位に焦点をしぼり、腫瘍を見つけて正確にマップを作成することができる。
「超短パルスを使うと極めて狭い領域に焦点をしぼることができ、強い照射ができる。素早く腫瘍性の細胞を診断して攻撃できるように特定の領域に入り込むことができる」とParigger氏はコメントしている。
癌性の領域が正確に標的になると、腫瘍に照射して焼きとるために、レーザ照射強度を上げるだけとなる。この方法は、現在の方法よりも確度が高く、外来処置として集中的外科処置を置き換えることができる。
「フェムト秒レーザは、空間的、時間的に正確にフォーカスできるので、望まない他所の加熱を避けることができる。パルスが長いと、電球をつけたままにするのと同じで、健康な組織を加熱し、損傷を与えてしまう」とParigger氏は説明する。
この技術は特に脳腫瘍患者に有効だ。イメージング機構は非侵襲的に骨の薄い層、頭蓋骨などを通り抜けるので、的を絞った悪性腫瘍処置に役立つ。また、健全な脳組織に損傷を与えかねない現在の治療法の限界も克服できる。さらに、適用が限られている光線力学治療や外科手術の限界をも克服する。
研究チームは、テネシー大学研究基金の強力を得てこの技術を市場に出そうとしている。
(詳細は、www.utk.edu)

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