Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

July 12, 2012, Boston--コストは以前からLEDの重要課題であったが、熱マネージメント、ドライバ、オプティクス分野の革新により、課題はパッケージから周辺に焦点が移っている。2020年にはLEDバルブの価格は半減し、11.06ドルになるとラクスリサーチ(Lux Research)は見ている。
中心となるLEDパッケージのコストは次の10年で70％以上落ちて、2.14ドルとなり、2020年にはバルブコストの19％を構成する。しかし、全体的なコストを下げるには、また依然として白熱電球やCFLが席巻する市場に確実にLEDが普及するには、他のシステムコストも足並みを揃えなくてはならない。
ラクスリサーチは、LEDバルブ普及の可能性を明らかにするために、60W白熱電球相当LEDバルブの重要なコストスタックコンポーネントを調べ、コスト削減を加速する技術についても調べた。調査結果は以下の通り。

・熱マネージメント:熱マネージメントは、パッケージ以外では最大のコスト削減目標。NuventixのSynJetのような能動的熱管理技術は、アルミニウムベースの技術に対してコスト削減になるが、これは2017年からだ。
・調光可能ドライバでエネルギーの節約:調光可能ドライバは、調光できないものに比べると高価。理由は、それが光出力を高精度コントロールし、エネルギーを節約できるからだ。この分野のイノベーションで2020年には約1％のコスト節約となり、LEDの全般的パフォーマンスが向上する。
・二次的オプティクス:二次的オプティクスは60W白熱電球相当LEDバルブコストの約5％を占める。この分野は、Ledil, Khatod, Fraenなどのスペシャリストが牛耳っており、イノベーションはビーム形状の改善、一次オプティクスからより多くの光を集められる機能の改善にある。

ラクスリサーチのアナリスト、Pallavi Madakasira氏は、現在のシステムバランス技術ソリューションは劇的なコスト削減には不十分であると指摘している。