Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

June 18, 2012, Mumbai--タタコミュニケーションズ(Tata Communications)は、アジア、UK、USの主要金融都市をシームレスに接続する低遅延ネットワークの運用を開始する。同ネットワークは金融サービスセクタやその他の世界的産業に提供するマルチポイントEthernetプラットフォームによる初めての低遅延サービスであり、地球規模の高頻度取引やその他の低遅延アプリケーションに貢献するものとなる。
セキュア、高信頼、高速低遅延ソリューションを必要としている企業向けに設計されたネットワークにより、金融会社は、ロンドン、香港あるいはニューヨークとシンガポールなどの都市間で、単一のネットワークサプライヤモデルを通じてミリ秒オーダーの高頻度取引が可能になる。
この新しいネットワークによって顧客は、複数国の特殊仕様P2Pネットワークプロバイダの代わりに世界的なシングルサプライヤを利用して低遅延要求に応えることができるようになる。また、多地点低遅延ネットワークは、低遅延を重視するアプリケーションに対応してソフトウエアやトレーディングプラットフォームにかかわらず、交換所間ではなく、都市間を接続するマルチポイント低遅延ネットワークを構築できる。
Current Analysisの主席アナリスト、Joel Stradling氏によると、タタは早期にEthernetに移行し、現在は市場最大のマルチポイント間のサービスネットワークを提供している。「同社の強力なグローバル拠点、幅広いEthernetポートフォリオ、簡素化された運用などにより、コストを抑制し、比類のないPBB技術を立ち上げている」と同氏はコメントしている。
タタによると、同社の低遅延マルチポイントサービスは、回線と運用コストが35%まで削減できるように設計されている。低遅延ネットワークは従来MPLSもしくは相対的に高価なレイヤ1技術で提供されてきたが、ソフトウエアとプラットフォームを問わないタタの低遅延ネットワークは802.1ah, Provider Backbone Bridging(PBB)技術によるシングルネットワークを利用した唯一のマルチポイントEthernetサービスとなる。PBBは、セキュリティを付加した真のEthernetマルチポイント技術としてタタだけが提供している技術であり、スケーラビリティも極めて高い、と同社は説明している。
(詳細は、www.tatacommunications.com)