Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

June 7, 2012, London--Frost & Sullivanは、「ヨーロッパギガビットEthernetテスト装置市場」レポートを発表した。それによると、2010年の市場は推定1億830万ユーロであったが、2015年には1億5430万ユーロに達する見込だ。この調査は、1GbE、10GbE、40/100GbEテスト装置をカバーしている。
ギガビットEthernet市場は、技術の成熟とビジネスモデルに後押しされて急速に成長しており、サービスの利用と具体的な利点に対する市場認識が高まっている。
Frost & Sullivanの業界アナリスト、Prathima Bommakanti氏は、増加を続けるモバイルとインターネット帯域利用が帯域需要を押し上げている、と分析している。特に同氏は、ビデオ、ゲーム、P2Pアプリケーション、トリプルプレイアプリケーションの他に、データセンタ間のトラフィック、データセンタとエンタプライズ間のトラフィックも帯域需要の原動力として挙げている。「アクセスネットワークがギガビットEthernetになり、これがメトロにおける10GbEの成長の原動力となっている」。
さらに同氏は、「疑いようのない市場トレンドとして、モニタリングやセキュリティニーズが増えてくる。これがネットワーク解析、ギガビットテスト装置の必要性を駆り立てる」とコメントしている。
成熟市場とは言い難いが、1GbEのコモディティ化が進行しており、これによってポートあたりの売上げが落ちてくる。これは市場展望にとって大きな課題となる。
「商品化までの時間(Time to Market)が製品差別化の重要側面となる。時間の経過とともに競合が同等製品を出し始めるからだ。製品は標準化されているので、相互接続性と競争環境が同時に実現されることになる」。
こうした状況が高額のR&D投資を不可避にする。ベンダは、競合に先行するために継続的にR&D投資を行う。一方で、サービスプロバイダのインフラアップグレードや新規サービス実施可能性にも目を向けておかなければならない。
(詳細は、www.frost.com)