Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

May 30, 2012, Thousand Oaks--テレダインテクノロジーズ(Teledyne Technologies Incorporated)とレクロイ(LeCroy Corporation)は、レクロイを統合してテレダインの完全子会社とすることで合意した。
テレダインはレクロイの発行済み全普通株を1株あたり14.30ドル、現金で買い取る。この取引の総額は、レクロイのストックオプション、株式評価益権、2012年3月31日現在の負債総額を含めて約2億9100万ドルとなる。この取引は、テレダインとレクロイの役員会が全員一致で承認。また、レクロイのディレクタ、役員は、創始者のWalter LeCroy氏を含めてこの取引に賛成を表明している。
レクロイは1964年設立、オシロスコープ、プロトコルアナライザ、シリアルインテグリティテストソリューションのサプライヤ。従業員は世界に約500名。2011年7月2日期末会計年で同社の売上は約1億7810万ドルだった。
テレダインの会長/社長/CEO、Dr. Robert Mehrabianは、「レクロイは、先端的エレクトロニクステストおよび計測ソリューションによって当社の分析機器事業のポートフォリオを拡張することになる。特に、ハイパフォーマンスオシロスコープ市場でのレクロイの力量を高く評価している。さらに、レクロイは、テレダインサイエンティフィック(Teledyne scientific Company)、当社のR&D研究所が開発した、当社独自のInPプロセス技術や超高周波ミックスシグナルデザイン能力の理想的な販路となりうる」とコメントしている。
レクロイの社長/CEO/ディレクタ、Thomas Reslewic氏は、「テレダインの先端的InP技術を使うことで、当社のハイエンドオシロスコープを100GHzを超えるリアルタイム帯域にするという当社の計画を加速することになる。さらに、テレダインのマイクロ波やミックスシグナルデザイン能力とレクロイの信号処理技術を組み合わせ、さらには両社それぞれの市場チャネルを統合することで対象市場は一段と拡大する。また、シグナルジェネレータや多機能測定器などの新製品を生み出すこともできる」と話している。