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LED技術でUV消毒が可能になる

May 29, 2012, Raleigh--ノースカロライナ(NC)大学の研究者は、バクテリアやウイルスなどの病原体を殺すUV光を使うエネルギー効率のよいLEDデバイスの開発が可能になったと発表した。同技術は、飲料水の処理から医療器具の殺菌まで幅広い応用が考えられる。
「LEDを用いる UV処置は経済性とエネルギー効率が高く、しかも長期間使える」と論文の著者でNC州立大学助教授、Dr. Ramón Collazoはコメントしている。同氏によると、この成果は開発途上国でも堅牢な水処理技術への展開が可能。
LEDは半導体に窒化アルミニウム(AlN)を用いている。この材料が対処できるパワーが大きく、特にUV域の幅広いスペクトラムレンジで発光するためだ。しかし、UV光の発光にAlN LEDを用いる技術はこの半導体のベースとなる基盤がUV波長を吸収するために厳しい制約があった。
ノースカロライナと日本の研究チームは、この問題に対するソリューションを開発した。コンピュータシミュレーションを使用して、AlN基板の結晶構造内の炭素原子が、関連のあるほとんどのUV光吸収に関与することを突き止めた。基板内の炭素を除去することで研究チームは、所望の波長で基板を透過するUV光量を改善することができた。
この研究成果を組み込んだ商用技術は、NC州立大学のスピンオフ企業、HexaTech Incで現在開発中。
(詳細、オンラインApplied Physics Letters)

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