Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

May 25, 2012, Campbell--Infonetics Researchの調査「サービスプロバイダルータとスイッチ」によると、サービスプロバイダルータ/スイッチ世界市場は2012年第1四半期(1Q12)、前期比14%減、33億ドルとなった。このセグメントに含まれるのは、IPエッジルータ、IPコアルータ、キャリアEthernetスイッチ(CES)。前年同期比では、1%減、横這いだった。

主な調査結果
・1Q12サービスプロバイダルータ/スイッチ世界市場は落ち込んだが、北米市場は前期比27%増、前年同期比9%増と健全な成長を記録。米国市場では経済成長の兆しが多く見られた。
・1Q12、シスコ、ジュニパ、ファーウェイの3社で世界のコアルータ売上の96%を占めた。
・Alcatel-Lucentはコアルータ市場に参入したばかりであるが、今後同社の新しいコアルータが姿を現すと、ベンダの市場シェアの様相が変わってくる。
・サービスプロバイダルータ/スイッチは2011年、モバイルRAN(radio access network)投資(300億ドル)に次ぐ2番目に大きな通信市場セグメント(～145億ドル)。

「キャリアルータ/スイッチ市場を見るにはIPエッジ、つまりエッジルータとCESの全体を分析することだ、なぜならルータはスイッチング、スイッチはルーティングとしても使用されており、多くは両方の使い方で導入されているからだ。シスコ、Alcatel-Lucent、ジュニパは、1QにいずれもIPエッジ市場シェアを伸ばした。シスコが最も大きく、前期の31%から約39%にシェアを伸ばした」と主席アナリスト、Michael Howard氏は話している。
同氏によると、シスコのルータはオペレータとエンタプライズの両方でインストールベースが最大であり、これと張り合うのは難しい。