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パンゴリンから高速、ローコストのロータリアクチュエータ

May 21, 2012, Orlando--パンゴリン(Pangolin Laser Systems)は、新しいデュアルコイル、分割型固定設計をベースにしたローパワーロータリアクチュエータを発表した。従来、レーザスキャニングや他の光用途で用いられるロータリアクチュエータには、スピードと制御性の限界の点で課題があり、新製品はこれらを解消するソリューション。
新しいVRAD-1510ロータリアクチュエータは、スピード、回転範囲、応答性、可動モータシャフトの精度などが大幅に改善されており、アクチュエータのコストは従来比で少なくとも1/3になる。
パンゴリンCTO/共同創始者、William Benner氏によると、VRAD-1510は、高速レーザスキャニングや照明機器での使用を想定したものだが、電気機械アプリケーションで幅広く使える多様性とローコストが特徴。機械的自動システム、産業および商用機械、ロボティクス、販売機、HVAC、バルブ制御などの用途を同社は挙げている。ロータリアクチュエータは、ロータリソレノイド、トルクモータとも呼ばれている。
Benner氏は、「エアーギャップのない分割型固定子(モータの磁界と干渉する部分)を作る安価で新しい方法を開発した。また、当社の設計では2つの分割アクセスコイルと数々のイノベーションや品質特徴を採用しており、その結果、コンパクトで非常に静かな、耐久性が高くローパワーのアクチュエータが実現できた。電流プロファイルに対するリニアアングルが主要な進歩だ」とコメントしている。
同氏によると、VRAD-1510は、磁気バネと高精度、組込ボールベアリングを採用し耐久性を高めている。また、シャフトの回転に機械的な停止を不要として、ノイズ、摩耗、振動を除去し、潜在的なアプリケーションの範囲を拡大している。シャフトの回転範囲はニュートラル位置から±60°超。
アクチュエータのコイルは、連続的、並列的あるいは分割的に動作させることもできる。これはデバイスの使用法で多くのオプションが可能であることを示している。例えば、2つのコイルを使ってトルクを発生させる代わりに、速度センシングもしくは動的ブレーキングに1つを用いることができる。
もう1つデザイン的に新しい点は、アクチュエータにフロントとリアのシャフトを持たせ、アタッチメントのポイントを多くし、クローズドループ動作用にエンコーダもしくは位置センサの利用ができるようにした。
画期的なイノベーションは、特許申請中の固定子デザイン。これは一連の非対称、インターリーブラミネーションを用い、モータの磁界にエアーギャップを入れない方法と組み合わせて、安価に作製、アセンブリができるようにしたことだ。
パンゴリンによると、VRAD-1510は、全てのキーパラメタを顧客の仕様に合わせて構成できる。トルク、磁気バネの堅さ、コイル抵抗とインダクタンス、シャフト径と長さ、ベアリング組込、動作温度範囲など。VRAD-1510は、1.5w×1.0h×1.5Dインチ長方形の固定子を持っている。
(詳細は、www.pangolin.com/VRAD)

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