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GaAs基板市場をリードするLED

May 15, 2012, Lyon--ヨールディベロップメント(Yole Développement)は、調査レポート「GaAsウェハ市場とアプリケーション」を発表した。それによると、GaAsウェハ市場は、2017年に6億5000万ドル規模となる。
GaAs基板市場は、2009年に大きな回復を見せた後、2011年に急減速した。この原因としてヨールは、RF回路(携帯電話端末とWLAN)およびオプトエレクトロニクス(LEDとレーザダイオード)の需要軟化を挙げている。GaAs基板市場は、2010年に+22%成長を達成したが、2011年の成長率はわずか+4%で、市場規模は3億6000万ドルだった。
2012年には、市場回復が予測されている。その原動力となるのは、携帯端末市場の莫大な数量、LED業界の統合(による製造能力の安定化)。今後、GaAs基板市場はCAGR約+11%で成長し、2017年には6億5000万ドルに達する。市場を牽引するのは、携帯端末内のGaAs、一般照明や自動車用途のLEDの普及。
最初は、RFエレクトロニクス(パワーアンプ、スイッチなど)がGaAsウェハの主要な市場だった。この市場は、高度なスマートフォン、3G/4Gネットワークの展開、データ通信需要の増加によって成長が続く。しかし、新しいGaAsベースデバイスの展開が市場を拡大しつつある。膨大な量のアプリケーションがあるからだ、とヨールディベロップメントは説明している。その一例はLEDであり、LEDは従来照明に対する利点によって人気が沸騰している。
2011年、SI GaAs基板市場はGaAs基板市場全体の~56%(M$)を占めたが、SC GaAsは~44%(M$)だった。技術&市場アナリスト、Pars Mukish氏は、この傾向は近々覆ると見る。「LED用GaAs基板需要が急速にRFエレクトロニクスデバイス用の需要を凌駕するからだ」と説明している。
世界的にLED普及率は、TV、サイン&ディスプレイなど、いくつかのアプリケーションで増加している。一般照明はLEDの次のキラーアプリケーションであり、LED効率を改善しパッケージあたりの光量が増すような基本的技術の改善が達成されるなら、2012-2013年で一般照明はSC GaAs基板市場を押し上げることになる。さらに自動車産業もヘッドライトや室内灯を従来の光源からLEDに代えつつある。
このような背景から、RFエレクトロニクス市場は堅調に伸びていくが、オプトエレクトロニクス市場の成長は急騰するのでSC GaAs基板の量は、2013年にはSI GaAs基板の量と同等になるとヨールディベロップメントは予測している。

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