Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 19, 2012, Dunedin--オーシャンオプティクス(Ocean Optics)とトルネードメディカル(Tornado Medical Systems)は、提携してトルネードのHigh Throughput Virtual Slit(HTVS)技術をベースに、分光計の広範な製品ラインを共同開発、製造、販売する。
HTVSは、両社が共同開発し、オーシャンオプティクスが販売するハイパフォーマンス分光計の新製品ラインの中核となる。
HTVSは、分光計設計における分解能と光透過というトレードオフを、可動部やエレクトロニクスを用いることなく解決する。この技術は多様な分光計設計に適用でき、様々なディテクタ、グレーティング、その他重要な分光計コンポーネントへの適用も容易であり、分光計メーカーは製品の設計を顧客ニーズに合わせてカスタマイズすることができる。
トルネードの技術、光学設計専門技術と、オーシャンオプティクスの実績豊富で高信頼、経済性の高い製造技術とを組み合わせることで、高性能分光計をフルラインでオーシャンオプティクスのOEM、販売代理店、小売客に提供することができる。
HTVS技術は、分解能を落とすことなく分光計の光スループットを常に10~15倍向上させる。オーシャンオプティクスのCRO(chief revenue officer)、Richard Pollard氏は、この技術の展望について、「両社が共同開発した分光計はこれまでで最高の性能を持ち、市場で最も経済的な製品群となると考えられる。これらの新製品投入により、光分光学全般で新たな応用力が期待できる」とコメントしている。
共同開発はすでにスタートしており、最初の製品は2012年秋にリリース予定となっている。