Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 6, 2012, Apopka--ノースロップグラマン(Northrop Grumman Corporation)のレーザシステム事業部は、同社のAll Semconductor Airborne Laser Threat Terminator(ASALTT)が技術成熟度レベル6(TRL-6)に進んだと発表した(米政府の計測系は9レベル)。
TRL-6は、関連の試験環境で成功したシステム/サブシステムモデル、プロトタイプとして実証されたものを指す。Apopka工場および米国中の様々なサイトで環境およびフィールドテストの後、ASALTTシステムは一連の熱、衝撃、振動およびその他のテストをパスした。テストは、軍基準810Gに従って2500時間のフィールド使用に匹敵する。加えて、ASALTTは、UH-60, C-17, C130航空機を含む複数のIRCM(infrared countermeasure:対赤外線妨害手段)プラットフォーム向けのパフォーマンス仕様のすべてを満たしていた。
ASALTTは、最先端の技術である量子カスケードレーザベース中赤外レーザで、固定翼とロータ航空機を含む幅広い航空機を保護するように設計、開発されている。
同システムは、ハードウエアとソフトウエアに「MOSAインサイド」、Modular Open System Approach (MOSA)を用いた設計となっており、アップグレードの柔軟性は極めて高い。MOSA Insideアーキテクチャは、単一レーザ出力に、レーザダイオード、インターバンドキャビティレーザ、量子カスケードレーザ、ファイバおよび従来のレーザ光源ではUVから長波長赤外帯までのレーザ技術から最良の技術を採用する。