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MOCVD販売は2012年上半期に底を打つ

March 29, 2012, Wellingborough--IMSリサーチ(IMS Research)の最新調査「GaN LED四半期需給レポート」によると、2012年に出荷されるLED MOCVD装置は342台となる見込だ。これは、2011年に出荷された645台から48%減となる。
2012年の最初の2四半期の出荷水準は最大限落ち込み、下半期になると緩やかな回復に転じる。これは、2013年からの一般照明市場急拡大に備えて企業が生産能力増強を始めるからであるとIMSリサーチは分析している。
MOCVD市場は、LED TV需要で2009年、2010年に急成長し、2010年下半期にピークに達した。2011年は、出荷レベルは下がったものの、中国メーカーや中国-台湾合弁企業が政府の助成金に支えられて市場参入したので、MOCVDは2H10の過剰供給にもかかわらず健全な出荷水準を維持した。2011年に過剰供給が拡大し、中国のMOCVD助成金もほとんどの地域で終了したことから、それ以来、出荷も注文も止まった。それに加えて、世界的なマクロ経済の弱さ、LED TVの普及が期待ほど伸びなかったこと、多くのバックライトアプリケーションでパネルあたりのLEDが少なくなったことも、IMSリサーチはLED需要軟化の原因に挙げている。それに、LED照明は市場規模はまだ相対的に小さい。これらの結果としてMOCVD受注が2011年下半期に急減し、1H12のMOCVD売上高が落ち込む、とIMSリサーチは予測している。
同社調査結果についてアナリスト、Jamie Fox氏は、「2010年Q3、Q4にMOCVD装置の出荷は、それぞれ239台、238台とピークを記録した。それ以降の全ての四半期で減少を経験し、2012年は、最初の3四半期合計でこれらピークの1四半期と同程度の出荷と予測している。中国市場の成長がなければ、市場はほとんど壊滅状態だっただろう」と分析している。ただ、同社の予測では、2012年の市場は厳しいとは言え、2009年よりも52%も高い水準になる(342 vs.224)。

主な調査結果
・2011年市場は中国が76%を占め、4Q11には92%のピークに達した。
・4Q11は出荷数量でAIXTRONが市場リーダー。2011年通年ではVeecoがNo.1。
・4Q11のNo.1顧客はYangzhou Zhonke、2011年通年ではSananがNo.1。
・Tier1メーカーでは世界的に4インチ、6インチウェハがトレンドになっているが、中国が2インチを使うので2インチが過半を占める。

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