Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

March 29, 2012, 東京--モリテックスの親会社ショット(SCHOTT AG)のライティング・アンド・イメージング事業部とルフトハンザ・テクニーク社は、ハンブルクで開催されているAircraft Interiors Expo(AIX)で、両社が共同開発した最新照明技術を採用したキャビン照明製品「HelioJet」が航空業界の革新的アワード、クリスタル・キャビン賞「パッセンジャ・コンフォート(乗客快適性)部門」にノミネートされたと発表した。
この製品の日本/韓国地域での販売は2012年夏ごろよりモリテックスが行う予定。
AIXは3月27～29日の期間、ドイツのハンブルクで開催される航空機の客室内装と航空機搭載システム分野における世界的に有名な見本市。クリスタル・キャビン賞は、ハンザ同盟都市ハンブルクが、傑出した航空機キャビン製品および乗客の快適性の根本的な改善を推進する方策を称えるものとして知られている。
HelioJetは、両端に取り付けた2個のLED光をガラスエレメントから照射する照明装置。従来のLEDソリューションとは異なり、複数のLEDからの光を直接照射するのではなく、LEDの光を均等に混合するという特徴がある。このため、HelioJetはガス充填の蛍光灯と同等の均一性と輝度を達成する一方、持続性と効率性はそれを遥かに上回ることに加え、光線と開口角度の精密な調整を実現。光ファイバの専門知識と経験を駆使し、発光ダイオードとガラス部品を組み合わせたHelioJetは、既にエアバスA319での機内搭載試験を実施している。
ルフトハンザ・テクニーク社のイノベーション部門責任者、アンドリュー・ミューアヘッド氏は、「HelioJetは従来のLEDソリューションに比べ、必要なLEDの数はおよそ1/5 になる。これは製品への信頼性やメンテナンス、コスト面において好影響をもたらし、全ての航空会社にとってこの最新技術が魅力的なものとなる」とコメントしている。