Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

March 5, 2012, San Jose--カペラ(Capella)は、量子フォトニクス技術で複雑な光デバイスの偏波モード分散(PMD)評価ができることを実証した。この実証実験では、超低PMD製品であるカペラのCRx WSS(CR50)を、PMD計測のための理想的なテストデバイスとして使用した。
実証実験は、ボストン大学の量子通信と計測研究所(QCML)、Alexander Sergienko教授の研究チームが行い、広い偏波もつれ状態を持つ量子干渉法を用いた。資金はカペラが提供した。この研究で際立ったのは量子フォトニック技術で可能になった高い分解能で、カペラとボストン大学研究チームの協働から恩恵が得られることを示したものと言える。
最近の光通信ネットワークの高速化トレンドにより、高分解能分散測定の必要性が高まっている。伝送路に光スイッチやその他の光コンポーネントの数が増えているので、コンポーネントの累積分散がファイバのPMDに匹敵するレベルになりつつある。コヒレントレシーバはPMD耐性が高いが、伝送ビットレート増加に伴いPMDのパフォーマンスペナルティは一段と大きくなりうる。コンポーネントデバイスの分散パラメタを評価することは、全般的なシステムパフォーマンスを管理する上で必須になっている。
カペラは、ROADMやOXC用途で使用する波長選択スイッチ(WSS)技術の市場リーダー。市場では、同社特許のCRxとWavePathを採用したWSSが知られている。
(詳細は、www.capellainc.com)