Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

March 1, 2012, San Jose--アバゴ・テクノロジー（Avago Technologies）は、データセンタでスイッチングの効率改善と帯域幅の拡張を可能にする光ファイバ・モジュール・ソリューションを発表した。
パラレル接続が可能な新しいオプティカル QSFP+eSR4 トランシーバは、40G と10G Ethernetの両方に対応する初のモジュールであり、リンク距離400mを実証している。これにより、データセンタは、40Gへのアップグレード時に、現行の10Gワイヤ・インフラを再使用できるという融通性が得られるため、大きなコストの節約となる。アバゴのQSFP+ eSR4 モジュールは、各方向の4 本の10G レーンを内蔵してラインカード内の帯域幅を3 倍以上拡張するが、使用電力は1 レーン SFP+ モジュールの50% となる。
サーバの仮想化、クラウド・コンピューティングの成長、ネットワーク集約化の流れなどにより、より高速でより効率的なデータセンタ・ネットワークへの要求が高まっている。現在の10G スイッチは、SFP+フォームファクタの物理的なサイズの制限により、ラインカードあたり 48個の10Gチャネルから構成されている。アバゴのQSFP+ eSR4 モジュールを使用することで、ラインカードあたり最大44個のQSFP+ ポートで、トップ・オブ・ラック (top-of-rack) 型、ブレード型、モジュラ型スイッチを開発でき、帯域幅拡張のニーズに対応できる。これにより、現在は48個のSFP+ チャネルだが、QSFP+で176 個の10G チャネルが利用可能になる。QSFP+ eSR4 モジュールは、高密度10GEおよび40GEの集約された用途に、レイテンシの短縮、レーンあたりの消費電力の減少によるポートの高密度化を可能とし、様々なレベルのスイッチに接続できる柔軟性を提供する。