Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

February 13, 2012, Plymouth--Vixarは、国立科学財団(NSF)の中小企業技術革新制度(SBIR)フェーズI契約により、Composite Resonator VCSEL(CRVCL)が40～100Gbpsシリアルデータ伝送レート達成可能であることを実証することになった。
急増するインターネット帯域需要により、距離を問わずデータリンクの高速化が求められている。サーバのキャビネット間、HPC、キャビネット内のボード間およびボード内などで高速要求が出てきている。VCSELは、10年以上前から短距離(＜300m)の帯域増の原動力となっているが、従来のVCSEL技術は20Gbps～30Gbpsの間で息切れしており、それ以上の高速化が難しくなっている。従来VCSELの単純な設計改善ではこうした要求には応えられない。このプロジェクトで新たに提案された設計は、Vixarの特許を認めることで実証された。このアプローチは、プッシュプル動作のデュアルキャビティVCSELを用いることで変調速度の緩和振動限界を回避するものであると同社は説明している。フェーズIプロジェクトの目標は、CRVCLを作製し、プッシュプル変調特性が最低でも20GHzに達することを示し、緩和振動を劇的に抑制することにある。
SANやHPCで継続的な帯域増に応えるだけでなく、40Gbps+ VCSELはキャビネットやボード内の光インタコネクト開発にとって不可欠になってくる。銅線ベースのインタコネクトは、サイズや消費電力のためにシステムパフォーマンスの制限要因になりつつあるが、光インタコネクトによる置き換えにはチャネルあたりの高速化(40Gbps)、超低消費電力、高信頼、ローコストが求められる。デバイスを高速化して帯域拡張すると、ビジネスの生産性、医療情報のマネージメント、エンタテーメントオプションなどで改善が得られ、米国の競争力維持、ネットワーキング市場における雇用増に貢献できる。低消費電力は、データセンタのエネルギー消費を減らそうとしている業界や政府の目標達成に貢献するものだ。Vixarの技術陣は、VCSELコンポーネント商用化で長い歴史を持っており、すでに高速VCSELで商用化のためのパートナーを得ている。