Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

January 30, 2012, Mainz--ガラスメーカー、ショット(SCHOTT AG)は、高純度ガラスファイバ、PURAVISを発表した。
この新しい製品は既存のガラスファイバに対して優れた透過性を特徴としており、医療や産業用途に適している、と同社では説明している。
特に吟味した原材料を用いると白色光の透過性は10％まで増加する。カラーシフトが少ないので、このファイバを長いライトガイドに使用したとしても、内視鏡や外科用顕微鏡などの医療アプリケーションに最適と言える。NAが全角度5°改善されたことで、光ガイドはより多くの光を取り込むことができる。可視域での低い減衰によりライトガイドの出力端での光出力が向上し、同じ出力をより小径のライトガイドで実現可能となり、導入も一段と容易になる。
PURAVISのもう1つの利点は、化学的安定性と低感光によって長寿命を達成したことだ。この点は、高圧蒸気殺菌法、クリーニングなどの医療再処理で特に重要であり、戸外アプリケーションでも重要。高圧蒸気殺菌法100サイクル後のPURAVISの伝送損失は、従来ファイバの70％までの落ち込みとなっている。
これらの利点に加えてPURAVISは、鉛フリーであり、完全新開発の製造工程により環境に優しく、ヒ素やアンチモンを用いない。PURAVISを組み込んだ製品は、EU指令のRoHS、REACHに準拠している。