Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

January 11, 2012, 東京--アドバンテストは、テラヘルツ波による3Dイメージング解析システム「TAS7000」を用いた解析ソリューションを、2012年1月10日より順次開始する。
このソリューションは、自動車・建機用排出ガス後処理システムの開発、市場で稼動しているDPF (Diesel Particulate Filter:ディーゼル微粒子捕集フィルタ) 製品や自動車触媒製品の性能評価などに利用できる。
アドバンテストは、新規事業として2009年に発表したテラヘルツ波技術を用い、工業加工品向け解析装置「TAS7000」、医薬品、特に製剤向け解析装置「TAS7500」と製品化を行い、適用分野の拡大に注力していた。今回は、装置販売に加え、「自動車・建機市場向けの解析ソリューション」を提供する。
アドバンテストは2010年4月に「TAS7000」を発表しエンジン制御、触媒、 DPF、排気流路などの設計、開発に効果的な非破壊解析手法を提案。今回発表した「自動車・建機用排出ガス後処理システム解析ソリューション」では、顧客の要望に応じて受託解析や高度なエンジニアリング・サービスを提供する。

新ソリューションの概要
解析サービス: 開発試作の設計評価時に触媒/DPF基材を解析。解析結果は定性、定量データのほか、変動傾向や統計処理など包括的なデータの提供も可能。また、実車走行テストにおける触媒やDPFの信頼性評価などのサービスも提供する。
リモート・サービス: 解析データと2D/3Dイメージ画像をWebブラウザで24時間閲覧可能な環境や、解析データに対する弊社エンジニアによる考察をオンラインで提供し、顧客による解析結果の検証や報告書の作成を支援する。また、ユーザのTAS7000にアドバンテストのエンジニアがオンラインで接続し、対話形式でサポートする。
エンジニアリング・サービス: 単なる解析にとどまらず、顧客の評価、製造プロセスへのコンサルティングを含めた総合的な解析サービスを提供する。

市場品評価サービス
市場で使用後回収された触媒やDPFの解析業務の請負。Soot/Ash（スス／灰）の解析に加え、差圧測定など多面的な解析。

後処理システム解析サービス
排出ガス浄化用後処理システムの開発において、信頼性と燃費に大きく影響するDPFへのSoot堆積と強制再生の設計妥当性評価を一括して請け負う。TAS7000による非破壊評価は、同一基材による再現性の良い評価が可能であるため、Soot/Ash付け条件や再生条件を細かく変化させて、強制再生後の残留Soot分布を繰り返し評価できる。

(詳細は、www.advantest.co.jp)