Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

October 13, 2011, サニーベール--インフィネラ（Infinera）とNTTコミュニケーションズ（NTT Com）の完全子会社で日米間海底ケーブル・システムPC-1を運用する、パシフィック・クロッシング社(Pacific Crossing )は、海底ケーブルを使用した100Gb/sの通信実験に成功したと発表した。
海底でのこの実験は、全長9,500km以上に及ぶ日本-カリフォルニアのファイバ・ケーブルPC-1を使用して行われた。日米間における、デジタル・コヒーレント伝送を使った100 Gb/sの通信では最長距離であり、今回、インフィネラは、この実験に世界で初めて成功した。
今回の実験では、業界初となる2つの独自機能が実証された。100GbEのデモでは、インフィネラのフレックス・コヒーレント伝送を行う40 Gb/sオプティカル・チャネルを使用して、日米間において、100 GbEクライアント・サービスの伝送を初めて実証。この実験の成功は、インフィネラの商用40Gb/sオプティカル・ライン・モジュールと、Infinera DTNに搭載されている100 GbEクライアント・インタフェースをベースにして達成された。二つ目に実施されたデモでは、軟判定誤り訂正機能（SD FEC）を持つBPSK変調を使用した100 Gb/sオプティカル・チャネルを初めて実現。この機能は、Infinera DTN-Xプラットフォームで将来的に使用可能になる。フレックス・コヒーレント技術により、サービス・プロバイダは、ソフトウェア・プログラマブルな複数の変調フォーマットを使って幅広いアプリケーションにおいて伝送性能を最適化することが可能になる。
インフィネラは、2011年9月に、新しいDTNの機能の提供と、光集積回路(PIC: Photonic Integrated Circuit)をベースにしたスーパー・チャネルとフレックス・コヒーレント伝送の両方を搭載した新しいDTN-Xプラットフォームについても発表している。
アジア太平洋地域では、インターネットと帯域幅に関する要求が劇的に増加している。Internet World Statsによると、アジアにおけるインターネット・ユーザー数は2000年の1億1,400万人から2011年の9億2,200万人へと急速に増加している。この増加は今後も続き、必要な容量を提供できる海底ネットワーク機器へのニーズが高まることが予想されている。