Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

October 7, 2011, NewYork--ダウケミカル(Dow Chemical Company)の事業ユニット、ダウ電子材料(Dow Electronic Materials)は、新たにLED事業セグメントを立ち上げた。狙いは、固体照明(SSL)世界市場で今後のLED需要に対処することにある。
同社成長技術事業担当グローバル・ジェネラルマネージャ、Jim Fahey氏は、「ダウは、この急成長市場をフルに活用できる固有の位置を占めている」と言う。その理由として同氏は、「今日、最も広範な技術、LED材料加工の深い知見を提供できるからだ」と話している。同氏によると、ダウは35年以上、MOCVD先駆体の大手サプライヤとしてSSL市場で重要な役割を果たしてきており、この技術のニーズを理解している。また、同社には半導体材料、加工および方法についての長い歴史があり、半導体企業の要求に正確に対応できている。「半導体企業の多くは当社の既存顧客であり、その顧客がSSL市場に参入しようとしている」。
LEDのアクティブな発光エリアを作るために使われるMOCVD先駆体に加えて、同社LED技術ビジネスは、リソグラフィ加工の補助に関連するフォトレジスト、パッド、CMPスラリを供給する。これらはすべてLED製造で使用される。
「SSL、特に一般照明向けは、多くの点でまだ揺籃期にある。現在の市場の伸びは、ディスプレイ、モバイル機器、HDTVのバックライトに牽引されたものだが、LEDは商用、住宅用に幅広く普及していくと見られており、今後10年で市場は著しく拡大する。材料供給メーカーにとっては大きな商機だ。ダウは、コアとなる材料や中核技術を活用してSSL市場に、さらに深く食い込んでいく」(LED技術グローバルビジネスディレクタ、Rick Hemond氏)。