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オプネクスト、100G DP-QPSKトランスポンダを2012年4月から量産

September 20, 2011, Geneva--オプネクスト(Opnext, Inc)は、18ヶ月以上前から100Gbpsコヒレント技術を欧米のネットワークでデモンストレーションしていたが、ECOC2011で100Gbps DWDM MSAトランスポンダモジュールを発表した。
同社のMSAモジュール、OTM-100は、最新の第2世代コヒレント技術をベースにしたもので、第1世代に対してパフォーマンス、パワー、サイズ、コストで優位性を持っている。
OTM–100モジュールは、完全集積100Gbps光トランスポンダ。これによりネットワーク装置ベンダは100Gbpsメトロ、地域系、長距離(LH)、超長距離(ULH)、海底伝送ソリューションを構築することができる。デジタル信号プロセッサの100GデジタルコヒレントプロセッサLSI(DSP–LSI)は、NTTエレクトロニクス(NTT Electronics Corporation)が作製したもので、日本の総務省がサポートする「高速光伝送システム技術R&D」プロジェクトの成果。OTM–100モジュールは、軟判定FEC(SD–FEC)を用いることによって伝送距離を延ばし、再生必要ポイントの数を最少化、もしくは不要にし、ネットワーク展開を簡素化して運用コスト削減に貢献する。
OTM–100モジュールは、インライン波長分散補償器(DCM)を持つ10Gbpsエンジニアリングルールで設計された伝送システム向けでもDCMなしの新しいシステム向けでも適用可能。OTM–100は、コヒレント検出技術をベースにしており、波長分散(CD)や偏波モード分散(PMD)などリニアなファイバプラント劣化への耐性がある。また、チャネル劣化を除去するデジタル信号処理技術適用によって、新しいトランスポンダモジュールは、既存の10Gbps、あいるは2.5Gbps向けに設計されたファイバプラントでも、トランスポンダそのもの以外の変更なしで動作する。
Infonetics Researchのオプティカルディレクティングアナリスト、Andrew Schmitt氏は、「今後3年でWDM伝送市場は40Gbpsからコヒレント100Gbpsに急速に移行する」と見ており、その理由として「キャリアは100Gbpsのビットパフォーマンスコスト改善を生かしたいと考えている」と指摘している。「オプネクストのようなモジュールベンダから100Gコヒレント技術が買えるようになると、この技術が普及し、キャリアネットワークにおける100Gbps技術の採用に拍車がかかる」と同氏は予測している。
オプネクストのプラグ&プレイ技術によって、キャリアは容量に妥協することなく、また新たにファイバを敷設することなく、既存のラインシステムを100Gbpsにアップグレードできる。この技術を採用することで、外付けの分散補償は不要になり、コスト削減、IP遅延の最少化を実現し、伝送品質のよくない旧来の敷設ファイバへの導入も可能になる。
OTM–100モジュールは、2012年4月から量産開始となる予定。

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